『命のバトンリレーは私たちの使命 海と空と大地を守りたい』 |
安藤眞一(日本自由メソヂスト教団書記) |
![]() そんな経験を活かして、30年前から「淡路の空を守る会」を結成して、キリスト教、仏教、教職員組合、市・町議会議員、文化団体などの皆さんと共に、関西空港の迷惑飛行を阻止する活動を続けております。30年前の守る会結成アピールには「そもそも関西空港の建設は伊丹空港の公害問題解決として泉州沖を埋立て無公害の海上空港としてスタートしたはずなのに、神戸空港の開港を口実に淡路島上空飛行を強行するという空の乱開発は許せない」との警告を発して、飛行監視活動や、地元と国への行政交渉を続け、飛行高度を上げさせる努力もしてまいりました。 この度の空港機能強化や低高度飛行は地球温暖化に拍車をかける悪政そのものです。いったい彼らはSDGs活動を何と心得ているのでしょうか。利潤追求の為に推進側は「インバウンド増で経済を活性化させたい。大阪万博やその先のカジノを成功させたい。だから空港の飛行便倍増を」とゴリ押ししていますが、私たちはこのような「偽預言者」の言い分には騙されません。戦争や環境破壊に歯止めをかけなければなりません。 この巻頭メッセージの「命のバトンリレー」を心に刻んだきっかけは、20年前に沖縄辺野古を訪れ、座り込み闘争を頑張っておられる「嘉陽のおじい」さんとの対談で「私はこの辺野古の海に全身を浸して洗礼を受けた。私の命を頂いた海を人殺しの戦争基地にさせない」との決意をお聞きし、「命を懸けて命のバトンリレーする」ことの大切さを学びました。これからも、全身全霊で平和を創り出す働きを続けたく思います。 (あんどう しんいち) |