【東日本大震災YMCA支援活動報告】 「未曾有の困難に祈りをもって立ち向かう」 |
日本YMCA同盟協力部主任主事 光永 尚生(みつなが ひさお) |
3月11日の東日本大震災発生以来、多くの人たちが悲しみの中にあることを覚えます。 私たちに与えられた試練は、あまりにも大きく、険しいものかもしれませんが、このような中にあっても、私たち一人一人は愛されている存在であることを思い出し乗り越えられない試練がないことを改めて考えていこうとしています。 日本YMCA同盟では、被災地での支援活動を発生以来継続しています。現在に至っても被災地はフェーズ1(第一段階の緊急支援状態)を完全に抜けきっていないと判断しています。復旧に関しての地域差は出てきていますが、東日本全体もフェーズ1という認識です。理由は、地震災害、津波災害、原発・原子力災害そして経済的な複合災害という認識のためです。フェーズ2(第二段階の継続的な復旧支援状態)への移行が徐々にではありますが動いている事実もあります。そのためには、正確で迅速な情報集積および発信が必要十分条件です。 一方で、国内、海外の多くのキリスト者からの声には勇気付けられます。特に、私たちが世界の中、アジアの中の日本、日本人としての誇り、国内と世界に対しての連帯の意識を高め、共に生きる社会作りを進めていく大きな契機です。このことを常に考えています。 今後、YMCAを通した継続的な支援活動を第一段階、第二段階としては2012年3月までを予定します。その後、支援活動がさらに進められるフェーズ3(第三段階)です。@現地の声を聴く→A現地のコーディネーター情報の声にこたえる術を考える。→B支援要請があればそれに対して全力で答える。→C日常は、それぞれの地域にいてできる支援を継続的に進める。→D現地から訪問派遣要請がきたらすぐ動ける体制準備をしておく。これが、離れているところにあっても「共に祈る」ことに繋がっていくと思います。全国の34のYMCAは全力で支援活動に寄与しています。直接、現地へ赴くことだけでなく、多くの後方支援に支えられていることをいつも覚えます。長期的な支援の継続のために多くのキリスト者の祈りの輪を広げてまいりましょう。皆様には今後ともよろしくお願い申し上げます。 【4月現在の全国YMCAを通した被災者・被災地支援活動の例】 @盛岡YMCAと日本基督教団宮古教会との協働による 「YMCA宮古ボランティアセンター」を通した支援活動 A「仙台YMCAボランティア支援センター」による地域との協働による支援活動 B茨城YMCA、とちぎYMCAによる避難所(者)・地域・支援活動への支援活動 C東京YMCAが行っている様々な地域に対する支援活動 D横浜YMCAが行っている様々な地域・行政・団体との協働による支援活動 E関東圏のYMCAと全国YMCA、日本YMCA同盟を通した様々な支援活動 F日本YMCA同盟を通した世界のYMCAからの支援活動 日本YMCA同盟ホームページ http://www.ymcajapan.org/17_2011.html |